在宅医療の現状調査、薬局の小児在宅や無菌調剤などの実施有無に偏り(厚労省)
2025/04/24
厚労省は4月23日、中医協総会診療報酬改定結果検証部会を開催し、在宅医療に係る2024年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の結果について確認した。
医科における「訪問診療」の実施回数は、在宅療養支援診療所・病院では月2回以上、それ以外は月1回以下が多く、「訪問診療」の対象病名は「循環器疾患(高血圧症、心不全など)」が49.8%と最も多かった。
調剤における「在宅薬学総合体制加算」の届出状況では加算1が69.7%で最も多く、そのうち90.6%が加算2の届出ができない「直近1年間に計6回以上の小児在宅の実績」の要件がネックになっていた。
この他、無菌調剤の自薬局における調剤実績有は5.4%、在宅移行初期業務の実施有は11.6%、他の薬局と連携した在宅業務の実施有は17.6%、薬剤師の介入による減薬有は23.7%、夜間・休日・深夜訪問加算の算定無は79.6%などと薬局対応の実施有無に偏りがある現況となっていた。