電子処方箋保存サービスの利用開始、利用料は年額2,500円に設定(厚労省)
2024/06/10
厚労省は6月6日、電子処方箋管理サービスの機能拡張の1つとして、電子処方箋保存サービスの利用を開始した。この保存サービスは、電子処方箋だけでなく紙処方箋のものを含めた調剤結果のデータを、電子処方箋管理サービスに5年間保存できる希望制の有償サービスである。
クラウド上で対策を実施して保管されるため、災害等によるデータ紛失のリスクが低いメリットがある。利用料は薬局一施設ごとに年額2,500円、薬局に支払われる社会保険分の調剤報酬支払額から控除される。
保存サービスの利用にあたっては、薬局から医療機関等向け総合ポータルサイトで利用申請を行う必要がある。保存期間は薬局において調剤された日から5年、その後3か月の猶予期間を経過した時点で、保存対象の調剤済み処方箋及び電磁的記録は自動的に電子処方箋管理サービスから削除される。そのため、当該期間を超えて保存対象の調剤済み処方箋及び電磁的記録を活用する場合は、必要に応じて削除前に調剤済み処方箋をダウンロードして取得する必要がある。