2024年度介護報酬改定の答申、介護報酬のサービス別 新単位表を公表(厚労省)
2024/01/23
厚労省は1月22日、社会保障審議会介護給付費分科会を開催し、2024年度介護報酬改定に係る改定単位を諮問・答申した。これにより、2024年度のサービス別単位表(介護報酬の算定構造)と主要な改定項目の解説が示された。
2024年度介護報酬改定は、プラス改定の恩恵を受ける形で基本報酬は大半が微増となったが、「訪問介護」「夜間対応型訪問介護」「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」「介護予防訪問リハビリ」が微減となり、サービス毎に明暗を分ける見直しとなった。
主だった変更点を整理すると、診療報酬改定との兼ね合いで施行時期が6月1日になる一部サービスがある点をはじめ、「処遇改善加算」の刷新や「LIFE」のテコ入れ、介護施設における「協力医療機関」との連携強化が注目される。この他の見直しでは、「BCP未策定」と「高齢者虐待防止・身体的拘束等の適正化」の義務化に対応できない場合のペナルティとして基本報酬の減算が導入されて、コンプライアンスが重視される点に留意していかなければならない。
他方、「複合型サービスの新類型」や「利用者の2割負担の対象拡大」など、今改定で見送りとなった事項もあり、今後の動向も注目される。