2024年度同時報酬改定に向けた意見交換会、意思決定支援と訪問看護(厚労省)
2023/05/18
厚労省は5月18日、中医協・2024年度の同時報酬改定に向けた意見交換会を開催した。意見交換会では、医介同時報酬改定を控え、医介連携の推進に向けて、各検討事項における①退院支援、②日常療養支援、③急変時の対応、④看取りの4つのフェーズを中心に、現状と課題の確認が進められている。
今回の審議では「人生の最終段階における医療・介護」と「訪問看護」について確認した。「人生の最終段階における医療・介護」では、人生の最終段階における意思決定支援と本人の意思確認が困難な場合の意思決定支援、本人の意思に基づく医療・介護の提供、そして本人が望む場所での看取りの提供が検討の視点に挙げられた。患者・利用者本人が住み慣れた場所で望む生活を続け、尊厳ある死を迎えることを支援するうえで、医療・介護関係者の連携の在り方や、より早期から行う意思決定支援の在り方が現状における課題となっている。
「訪問看護」では、更なる高齢化を見据えた訪問看護の役割等、地域のニーズに応えられる訪問看護の提供体制、介護保険と医療保険の訪問看護の対象者、介護保険と医療保険の訪問看護に関する制度上の差異について、検討の視点に挙げられた。