かかりつけ医の制度・環境の整備に向けた当面の課題と今後の課題を整理(健保連)
2022/11/08
健保連は11月8日、「かかりつけ医の制度・環境の整備について〈議論の整理〉」と題する提言を公表した。
人口減少と更なる高齢化により保険財政と医療資源が限界を迎え、医療の最適化が必須となり、コロナ禍で必要な医療を受けられない問題が顕在化したことも踏まえれば、医療機能の分化・強化と連携に向けた改革として、「かかりつけ医」の制度・環境の整備は最重要課題だとした。
「国民・患者が自分の希望に沿って医師を選ぶ」「国民・患者が自分の状態に合った使い方を選ぶ」ことを前提に、保険者として国民・患者の選択・使い方を支援していく点を強調した。
患者が信頼できるかかりつけ医を持てるようにするためには、①かかりつけ医機能の明確化②医師・医療機関の届出・認定③医師・医療機関の可視化④国民・患者による選択―の4項目の制度整備が不可欠である点を当面の課題とした。
また、かかりつけ医の制度を実効性のあるものとするためには、医療機関における人材育成・情報共有・設備の充実や、合理的な報酬・評価が今後の環境整備における課題になるとした。